【高知けいば予想の教科書19】5章ローテーションと調教

5. ローテーションと調教

5.1. 調教

 通常調教タイムは競馬専門紙で確認できるが,高知けいばでは「福ちゃん出版社」のホームページ(http://fukuchan.net/)で3Fタイム一本分が公表されている.全頭分はレース後になるが,各日タイム上位分はレース前に確認できる.高知けいばにおいてはそもそも調教を厳しく行わないケースが多い.2016年以降では全出走頭数の60%超がタイムなしの軽め調整で出走しており,レースが調教を兼ねている.これは前述の通り無事にレースに出走し,出走手当を獲得する必要があるためである.したがって調教タイムが出ている(軽め調整ではない)だけである程度いい状態と推測ができる.

5.2. 転入初戦

高知けいばには毎週のように中央および他地区から転入馬が来る.高知けいばではこれらの転入馬を「新馬」と呼び,出走歴の無い馬とはまた別の新馬である.このような新馬がたくさん出てくると,能力の比較が難しくなる.元々の成績も振るわず,調教も軽めのままにとりあえず走り出す馬が多くいる.そのようなケースは厩舎の考え方から予想をしたい.およそ25%程度が軽め調整のまま出走しており,ほとんどの厩舎において勝利を収めることが出来ていない.転入緒戦についてはタイムに関わらず軽めかどうかを参考にすることが出来る.

5.3. ローテーション

中央競馬に慣れ親しんでいる方々にすれば休み明けとはどの程度の間隔であろうか.高知けいばにおける休み明けとは大きく異なることは確かである.高知けいばでの出走間隔の平均は約14日である(転入馬を除く).前述の通り多くの馬は出走手当のために,間隔を詰めて走っている.その中でも過酷と思われるのが連闘の場合であるが,細かい条件はあるにせよ前向きに捉えると「少なくとも元気に走ることのできる状態」であるとは言える.ただし毎レース全力で走っては体が持たないとの考えから,騎手起用法や調教から勝負時を見極めることが重要であると言える.なお連闘時においては調教タイムを出していない(いわゆる軽め調教)馬の連対率が約17%であるのに対して,何らかのタイムを出した馬は連対率が22%まで上昇する.2走目戦を筆頭に多くの場合が連闘同士で戦うので一概には言いきれないものの,連闘だからダメということは決してないことに留意したい.

逆に二か月も間隔が開いた馬などは「休み明けでフレッシュ」という点よりも,「ただ馬場を一周することもままならない」という可能性を考えなければならず,特別な事情がない限りは避けたほうが無難である.しっかり仕上げてくる厩舎と,使いながら上げていく厩舎が分かるその説明は製品版に譲る.