【南関】ラップタイムと馬場を結び付けたい~大井1200m

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・ラップタイムから馬場を考える

地方競馬において馬場の傾向を考えることは言うまでもなく重要です.馬場を考えるときにはざっくり考えて,「向こう正面,3,4コーナー,直線」×「内,外」の6か所を場合分けして考えています.その中の「内,外」に関してはレース結果から考えるのは難しく,レース動画で人気馬がどこを通ってどうなったかを考えることが出来るでしょう.一方「向こう正面,3,4コーナー,直線」のタフさに関しては,ラップタイムと結果からある程度推測できるでしょう.本稿では手順を追って馬場読みの手法の一つを紹介します.

  • クラス毎の基準タイムとラップを持つ
  • 場所ごとに基準タイムとの差を計算する
  • 競走馬の脚質と勝負所を考える
  • 2つの結果を組み合わせる
  • 基準ラップと基準タイム差から考える

1. クラス毎の基準タイムと基準ラップを持つ

まず比較対象の元となる数字が必要です.数を多く持っていれば平均値で良いかと思います.期間中に砂が入れ替わったりなどしていますが,タフかどうかは一つのコース内では絶対的なものとして扱ってよいと考え,あまりそこは気にしません.というわけで,頑張ってなるべく長期間のラップタイムを収集してください…といっても難しいでしょうから,表にして示します.

クラス平均 / 1F平均 / 2F平均 / 3F平均 / 4F平均 / 5F平均 / 6F
B112.5 11.0 11.7 12.6 12.3 13.0
B212.5 11.0 11.8 12.7 12.3 13.1
B312.5 11.1 11.8 12.7 12.4 13.2
C112.6 11.2 11.9 12.8 12.4 13.3
C212.6 11.2 12.0 12.9 12.5 13.3
C312.8 11.3 12.0 12.9 12.6 13.4

大井1200mの場合は,1,2Fが向こう正面,3,4Fがコーナー,5.6Fが直線となります.基準タイムはこれらの総和ですが,馬場値を表すときには勝ち馬のタイムより,競り合いがちな2,3着の時計から計算する方がより精度が高いと考えています.

2. 場所ごとに基準タイムとの差を計算する

計算するといっても早いか水準か遅いか…を考える程度にとどまります.分布から考えると±0.2秒程度に収まっていれば水準かと思います.

3. 競走馬の脚質と勝負所を考える

これは前提条件となりますが,各脚質ごとに勝負所が異なります.この大井1200mで考えると以下の通りになるかと思いますが,あえて逃げ馬に関しては2パターンを考えます.◎の辺りで非常に頑張り,〇はちょっと頑張り,-の部分はやり過ごす…というイメージです.先行はイン先行か外先行かで変わる部分があります.イン先行はコーナーで脚を溜めて直線抜け出し,外先行はコーナーから捕まえに行く印象でしょうか.

向正面コーナー直線
ハイ逃げ
スロー逃げ
先行
差し
追込み

4. 2と3の結果を照らし合わせる

基準ラップより速い部分に◎のある脚質が活躍していれば,その部分を活かすことができていると考え,その部分は軽い馬場なのではないか…と推測します.逆に基準ラップより速い部分に◎の人気馬が飛んでいれば,その部分は頑張ってはいけない馬場=タフな部分ではないか…と考えます.

例えば「向正面が遅い」レースで「差し追込み」が活躍したときは,「向正面の馬場の軽い部分を先行馬が活かすことができなかった」もしくは「コーナー直線の軽い部分を差し追込み馬が活かした」と考えられます.その後のレースで「向正面が速い」レースがあり「ハイ逃げ馬」が活躍していれば,その前の「向正面が遅い」レースでは 「 馬場の軽い部分を先行馬が活かすことができなかった 」=「向正面は軽い」と推測できます.

様々なパターンと結果を組み合わせることで数独のように考えることが出来るでしょう.

5. 基準ラップと基準タイム差から考える

4.の手法をさらに補強するには基準タイム差=馬場値から考えることが必要です.仮に向正面から直線まで全てフラットな馬場であれば,向正面が速ければ直線は遅くなり,向正面が遅ければ直線は速くなります.しかし先ほどの例のような「向う正面が軽い」場合を考えると,「向正面が速ければ」基準タイムより速くなり,「向正面が遅ければ」基準タイムよりは速くならないでしょう.このように基準ラップとの差と基準タイム差の差を比較すると,馬場の軽い部分/重い部分が見えてくるでしょう.

6. まとめ

馬場読みとレースラップとの関係について簡単に説明しました.最も形状がシンプルな大井1200mを例にしましたが,1周競馬となると直線を2度使うため,場合分けが増え複雑になってきます.慣れるまでは半周のコースで考えるのが良いでしょう.馬場読みの手法は多種多様ですが,レースラップを用いるならまず1.のような基準ラップタイムを確立することが必要です.反響があれば同様の考察を他コースでも行います.