大井競馬 本馬場一周バスツアーのレポート
先日行われた本馬場一周バスツアーに参加しました.
スピードくじでの当選者(30/300)のみの参加です.
私はあっさり外れたのですが,知らないおじいさんが「外側のパスケースだけ欲しかった」,と言って参加券をくれました.ありがとうおじいさん.
これが徳か… pic.twitter.com/w1GcX6e7bB
— Gバジー (@TassYgaheiken) 2018年3月30日
バスツアーはレース終了後,案内係は藤本騎手,チケット改札は石川騎手.
そしてバス乗車は,坂井英光騎手会長と馬場管理をしている小山さん
バスは普段厩務員さんをゲートまで運ぶもの,速度は全力で走って20km/hくらいでしょうか.
バスはゴール板前からスタートします.
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小山さん「本馬場は一周1600m,幅員は25m,今回の工事では今走っている砂を全部入れ替えました」
小「さらにその下にある硬い層を削り取りました,後内ラチが新しくなりました」
小「工事は21日で行いました」
この辺りは既報の通りですが,「砂を全部入れ替えた」という部分で工事は全周行ったと判断できるでしょうか…
小「その間,本馬場では調教できず騎手や調教師さんにはご迷惑をおかけしました」
バスは1-2コーナーからバックストレッチに向かいます.
小「内側の赤白の棒,反対側に12と書いていますが,ここが1200mのスタート地点です」
ハロン棒の裏面ってなにも書いてないんですね…
この辺りは日陰になるものもなく,夏はむせ返りそう.
小「坂井騎手に新しくなった馬場の感触を話していただきます」
坂井騎手「前に工事をやってから10年以上経っていますね,調教でも毎日馬場を使うので下の層が硬くなってました」
坂「クッション性がなくて馬の脚元への負担も大きくて,下の層を削って,またソコに砂を足して,クッションが良くなったのが一番」
坂「下が固い分水捌けが悪くて,レース中に砂がこびりついていたのが,水捌けが良くなり無くなった」
坂「前が見えないときは雨の高速道路より見えなかった,落馬事故が避けられないくらい」
坂「そういう部分は無くなった」
バスは最後の直線へ…
小「地方競馬で一番長い直線ですから」
坂「馬上からもまさにこんな景色ですね」
夕日に照らされて,とてもいい景色でした.
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さて降車後は自由に写真を撮って良いとのこと.
お客さんの半分は騎手と写真を,残りの半分は馬場に散らばります.
早速馬場を掘り返し深さを測定…ざっくり10cmないくらいでしょうか.
砂は直線外側のみ散水していたので湿り気が違います.
またスタンドで日陰となる側はかなり冷たく,内ラチ側は暖かかったです.乾き具合に差が出そうですね.
小「砂厚は大体12~3cmくらいですよ」
遠くからそんな声が聞こえます,そりゃ随分図面と違うぞ…
最終レース後なので足跡が残っています.これは下の層まで届きますね…
さて聞いたところでは,砂は六ケ所村産であり,いわゆる三八上北ということになるでしょう.
また馬場状態はやや重辺りが一番時計が早くなりそうだ,とのこと.
砂を持って帰っていいと言われたので,甲子園よろしく袋に入れて持って帰りました.
小「馬糞が混ざっているから破傷風に気を付けてね」
馬の腸管で菌が増えるんですね,へえ.
そんな砂を顕微鏡で見てみました.
新しい砂ですから粒が大きめなのかも知れませんね.
非常に自由度の高いツアーで楽しめました.第二回も期待しています.